コンコン。 小さく2回ノックする。 「…どうぞ、お入りなさい」 鈴のような綺麗な声が 扉の奥から聞こえてきた。 ギィィィ 重たい扉は音を立てて ゆっくりと開いた。 「し、失礼します!」 部屋の中は アンティークの物で 溢れたレトロな雰囲気だった。 真正面にいる大人の女性 美人で華やかな顔立ち 栗色の艶やかな巻き髪 深紅のドレスにハートの模様 やっぱり、学園長は ハートの女王なんだ。