空色のアリス



白兎くんと
手を握ったまま
一本道を歩いて行くと…


「……っわぁ〜!!」


「凄いでしょ?
あれが僕たちが通ってる
学園だよ!」


白塗りの壁
綺麗なステンドグラスの窓
4階建ての建物
あちらこちらに見える
中世ヨーロッパのような装飾

まるでお城のような
キラキラとした建物が
突然、森の中から
現れたようで
とてもドキドキした。


「すごいすごい!!
白兎くん、凄く綺麗だよ!!
これが本当に学校なの?」


「うん、そーだよ
この学園の経営者が
元々あったお城を改築して
学校にしたんだって〜」


「そうなんだぁ…!!」


この学校にこれから通える

先ほどの不安はどこへやら(笑)

私はこれからの学園生活に
小さな胸がドキドキと
高鳴っていました。