恐る恐る教室をのぞきこんで、ほっとする。 (…良かったぁあ……。 一春と彩子先生だ) 聞こえてきた、女の人の声は、彩子先生だったんだ。 …なんか、2人って。 美男美女で、かなり似合ってるんですけど。 うわ、モヤモヤする。 嫉妬? そんなの、本気でもないくせに。 まじダサいよ、あたし。 ……てゆーかいつまで話してんのよ。 あぁーもうっ!!!! 普通に、仲良さそーで似合ってるから、ムカついて…。 割り込んでやろっかな、って考えながら教室に一歩踏み出した。