ちょ、ちょっと鈴!!
私はどこに座ればいいのよ!!


と、思っていたら、


「ここに座れば」


と、明くんが言った。


や、優しい!!


『あ、ありがとうございます……』


また勇気が出ず小さい声で言ってしまった。


もう!!私のバカ!!
そんな小さな声じゃ聞こえてないに決まってんじゃん!!






「どういたしまして」


き、聞こえてたの!?

あたしは明くんの顔を見た。


そしたらこっちを向いていた。







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