君の声、僕の歌姫

「終わったの……か?」
「見て分からないの?」
「とりあえずはこの場の危険は凌いだ」


何もない場所を見つめながら、ラウトが信じられないと言う位に呆然としています。

その間に、キルシュとハルトは被っていたお面を外しました。

その場にラウトはヘナヘナと座り込みました。


「やった……よ。あはは」
「ラウトってばあんな弱いの倒せないダメ男かと思ったけれど、やれば出来るじゃない。
まさか魔法なんて使えるなんて思わなかったよ!」
「俺は、ハルトが魔法を使えるとは思わなかったけどな」


キルシュがラウトを褒め称えます。

が、ラウトはハルトが使った攻撃に驚いていました。