君の声、僕の歌姫

突然目の色が変わった2人を見たラウトは、驚きました。

自分がそんなに変な言葉を言ったのかと不安にもなりました。

「ねえ、ハルト。もしかしなくても」
「うん。キルシュと同じ事を思ったよ」


2人のやり取りを見て更に困惑するラウト。嫌な予感が走ります。

そしてその予感は的中してしまう事となってしまいました。


「ラウト、今からあたし達は苦楽を共にする仲間よ」
「何も言わずに承諾してくれるだけで良い」


そんな2人の真剣なまなざしに屈することなく、ラウトはただ


「何も言わずになんて出来るかーっ!!」


と叫びました。