そのローゼの言葉に、スティーは紙にこう書きました。


『ラウトの無事を教える事が出来るのは、ローゼさんだけだから』


と言う事で、ローゼが唯一の面会が出来る人間となりました。

こう言った特殊な理由がない限り、

スティーはローゼ以外の外部の人間とは接触出来なくなりました。


「よし、全てまとまった……か」


スティーに寂しい思いをさせないようにする事の出来たラウトは、

とても納得した表情でした。しかしスティーは相変わらず不安な表情でした。


「抜け出したりしても駄目だからな。心配するな。ちゃんと戻るって!」


そんなスティーにラウトは笑顔でそう元気づけるように言いました。