君の声、僕の歌姫

「知っているなら教えてくれ。その心当たりを」


魔法使いはラウトの真っ直ぐな瞳を確認してから、

ゆっくりとその言葉を紡ぎ始めました。


「お前は、ワタシの事をどう思う?」


突然そんな事を聞かれてしまったラウトは、

首を傾げながらもとりあえず答えます。


「悪魔のような魔法使い。イメージは全然違うけどさ」


そうか、と呟く魔法使い。特に落ち込んでいるといった様子もありません。

その次に発した言葉はラウトにとっては衝撃な物でした。


「ワタシのような者が他にもいるとしたら、恐ろしいか?」