君の声、僕の歌姫

そのイフェルの険しい顔に、怯える女性でしたがそれを振り払うかのように怒鳴ります。


「お断りです!」
「何だと……? ……っ」


イフェルが引こうとしない女性に魔法を使おうとすると、

傷が痛んだのかその表情を苦痛に歪ませました。

女性はほら見なさい、と言わんばかりにイフェルを寝かしつけました。


「貴方のその怪我が良くなるまでは、此処に居させて頂きます」
「お前はオレが怖くはないのか?」
「怖いですよ? でも怪我されて苦しんでいるのに、怖いと言う理由で拒む事も出来ません」


イフェルはそれを可笑しく感じたのか、大笑いをしました。

が、傷が痛みその笑い声もすぐに聞こえなくなりました。