君の声、僕の歌姫

1000年近く前の事です。吹雪の夜でした。イフェルはその日体調を崩していました。

それなのにイフェルは自分を悪魔扱いする人間への報復の為、

村を潰そうとしていました。しかし逆に深手を負わされてしまいました。

イフェル自身は不老不死に近い魔法使いでしたが、必ず死なないと言う訳ではありませんでした。

古城まで戻るのにとても苦労をし、何とか扉の前まで辿り着いたのは良かったのですが、

イフェルはそこで力尽きました。その時、彼は死を覚悟していました。


「……と、………………下さ……っ!」


どれ位の時間が経過したのかは分かりませんでした。

ただ1つ言えるのはまだ自分自身が生きていると言う事だけでした。

イフェルが微かに目を開けば、そこには綺麗な茶髪の女性がいました。

女性はイフェルが目を開けたからなのか、

険しい表情から優しい表情へと僅かに変わりました。