君の声、僕の歌姫

「此処からだと険しい道のりになるわね。魔物もうじゃうじゃだし、
道なき道も進まなければならないから命の保証は出来ないわね」


死んでしまったらイフェルを討伐すると言う目的も、

スティーから声を取り戻すと言う目的も何もないじゃないか、と

フェアギス以外の3人は思いました。


「そうね……決めたわ。ラルドよりもとーっても古城に近い隠れた集落があるの。
そこまで行って今日はお休みとしましょうか。そうね、そうしましょう」


フェアギスは勝手に1人でその集落へ向かう事を決めました。

ラウトとキルシュの2人は大ブーイングでした。

早くイフェルと出会いたい気持ちで一杯なのでしょう。