君の声、僕の歌姫

ヴィンデは迷うことなくその救いの手を掴みました。

名前も親が女の子だったら名付ける予定であったと聞かされた、

フェアギスと言う名前に変えました。これが女性、フェアギスの誕生でした。

その後、所属していた組織では行方不明扱いになったと知りました。


「で、その結果がこの姿。アタシの要望もちゃんと入っているのよ? 女が良いって言うね」


やっぱりそう言う風になりたかったって要望もあったんだなー……と、

ラウトとキルシュは思いました。


「お金稼ぎにあの場所に行ったら、まさか敵対している組織で尚且つターゲットがアタシだったとわねえ……」


フェアギスはやはりそれに驚きを隠せなかったようです。