君の声、僕の歌姫

その下敷きに免れた敵達はそれをヴィンデの仕業と勝手に思い、

これ以上の犠牲を出したくないと言う理由でその場を去りました。

もし此処を自分が通らなければ落石は起きなかった筈だと、

自然が悪い筈なのに何故か自分を責めるようになったヴィンデ。

実はあの時微かに息のあった被害者もいました。

が、ヴィンデはそれを見殺しにしてしまったのです。

以降それを毎晩毎晩悩むようになったヴィンデの元に、とある魔法使いが現れました。

その魔法使いはヴィンデが思い詰めているという情報を何処かで入手し、

彼に救いの手を述べようとしたのです。


「もし貴方が望むのならば、姿を変えて罪を償いなさい。
今の貴方の姿のままでは償う事なく貴方は死ぬでしょう」