君の声、僕の歌姫

「僕に誰か説明して」


何も分からないままのハルトは3人のうちの誰かに、説明を要求しました。

そこでラウトは説明を始めました。フェアギスが元は男だったと言う事、

そしてさっきの確認によってフェアギスとヴィンデが同一人物だと言う事を。

ラウトの説明を聞き終え、ハルトはフェアギスをじーっと眺めました。


「いやん、そんなに見つめないでってば!」
「……不自然物か」


それは一切の感情もこもっていませんでした。

その言葉にフェアギスは怒りましたが、キルシュが“ハルトはこう言う人だから”と宥めました。