君の声、僕の歌姫

しかしそれは答えになってはいなく、ラウトの頭の中が余計に混乱しました。

その様子を見たフェアギスはラウトに謝ると、

今度はしっかりと事の詳細を教えてくれました。

それはラウトがゴーレムの攻撃を受けて、やられるかという所まで話は遡ります。





寸前の所でゴーレムの攻撃はラウトを外しました。

しかしゴーレムは再び気を失ったラウトへ攻撃を仕掛けようとします。


『仕方あるまい……か』


フェネルは魔法でラウトの元へ通り立ちました。

同時に約束通りにラウトの息の根を止めようとした、その時です。