君の声、僕の歌姫

ハルトは納得し、この魔物を使ったらどれ位で着くかを尋ねました。

「ラルドまではどれ位で……?」
「そうねえ……この子足早いから、1日もかからないんじゃないかしら?」


その言葉にハルトは少し考え、それからキルシュに今自分の思っている事を言いました。

キルシュはそれに戸惑いましたがハルトが心配ないと言うから、という理由で同意しました。

思えばあれもハルトの適当な発言だったのかもしれない、とキルシュは振り返りました。


「折角だからお願いさせて貰うよ。でも……1つ頼みたい事が。
ラウトという弱いんだか強いんだか、いまいち分からない仲間がいる。
僕らでは助ける事は出来ない。だから代わりに助けてはくれないか?」


フェアギスはふふっと妖しげに微笑むと、それを承諾しました。

今はハルトとキルシュを優先するという条件を付けて。