君の声、僕の歌姫

炎を想像した時と違い、今度は手がとても冷たく感じました。

まるで自分自身が凍りついてしまうんじゃないかという位に。

使い方も何となく掴んでいるようで、

ラウトはそのまま手をゴーレムに向けて翳(かざ)しました。

するとラウトの手からは、吹雪のように無数の白い粒子が勢いよく吹き出しました。

ただラウトは無言で出来る限りの吹雪を出すように集中しました。

ノーマルサイズのゴーレム達はすぐに氷漬けにする事が出来ました。

しかし飛びぬけて大きなサイズのゴーレムは、片足だけが凍りついていました。

程なくして集中力も切れ、吹雪は止みました。大きなゴーレムは片足だけ凍りついたまま。

ラウトは相当の力を消耗したのでしょう。逃げる事も出来ない位にふらついていました。