君の声、僕の歌姫

「思ったんだけどさ、そっちだって力があるなら俺らに頼む必要とかはないんじゃないの?」


ラウトはずっと疑問に思っていた事を言いました。

マスターがそれに答える前に、キルシュが説明をし始めました。

こう言った“情報屋”全てに共通して言える事、それはとある組織の人間だと言う事です。

此処で言う賞金首はその組織と敵対する者だそうです。

自分達では難しいと判断した場合、こうやって情報提供と言う形で捕まえてもらおうと言う仕組みだそうです。

警察の手にも負えないような人達ばかりだそうです。


「だから警察なんかより、賞金の額はケタ違いなの!」


キルシュの熱弁に、ハルトは何度も首を縦に振りラウトは納得しました。