午後は日曜日だからレッスンはお休みで、私はお買い物に行くことにした。
欲しい物は藤臣さんにお願いすれば用意してもらえるけど、私だって女の子だから色々と見てみたい!
そう言ったら、藤臣さんがお祖父さんに話してくれて、藤臣さんと一緒に行くことを条件に、外出許可とお小遣いをもらってくれた。
折角の外出だからお洒落をしようと、髪の毛をアレンジしてアップにして、薄くメイクもしてみた。
洋服もシックなシフォンのワンピースに、少しヒールの高い靴を選んだ。
少しは大人っぽくなったかな?
鏡の前でチェックを済ませ、自己満足すると玄関へ向う。
藤臣さんと玄関で待ち合わせたけど、まだ来ていないのかな?
キョロキョロしていると、後ろから藤臣さんに話し掛けられた。
「淑乃様のお供がわたくしのようなオジサンで申し訳ございません」
そう言った藤臣さんは、私服に着替えて髪も下ろしていて、20代にしか見えなくて驚いた。
「十分お兄さんに見えます…」
何とかそれだけ言うと呆気に取られて固まっている私を、藤臣さんはジッと見て
「淑乃様はお美しくなられましたね」
と言った。
何でそんな恥ずかしい言葉をサラッと言うかな?藤臣さんは…
「本日はわたくしの運転ですがよろしいでしょうか?」
そう言って藤臣さんは私の手を取ると、玄関前に停めてある車までエスコートしてくれた。
助手席に座った私を気遣って、藤臣さんは色々と話題を振ってくれながら、安全運転で目的地まで連れて行ってくれた。
高級そうな百貨店の駐車場に車を停めて店内へ入る。
通り過ぎる女の人がみんな振り返ってウットリと藤臣さんを見る。
格好良いもんね。毎日会っている私だって見とれちゃうもん。
「淑乃様、お召し物はご覧になりますか?」
私服でも中身は執事。
藤臣さんも午後はお休みだったのに、付き合ってもらって悪いことしたな…
「お洋服は採寸した後に沢山買っていただいたから大丈夫です。藤臣さんはお買い物しないんですか?」
私が訊くと、藤臣さんは笑って
「淑乃様がお買い物をなさりたいと仰ったのですよ?」
と言った。
そうなんだけど…
こんな高級なお店だと思わなかったんだもん!
もっとこう…普通のお店に行きたかったのに…何でこんな高級なお店に…
……松本家だから?
私は軽く溜め息は吐いた。
欲しい物は藤臣さんにお願いすれば用意してもらえるけど、私だって女の子だから色々と見てみたい!
そう言ったら、藤臣さんがお祖父さんに話してくれて、藤臣さんと一緒に行くことを条件に、外出許可とお小遣いをもらってくれた。
折角の外出だからお洒落をしようと、髪の毛をアレンジしてアップにして、薄くメイクもしてみた。
洋服もシックなシフォンのワンピースに、少しヒールの高い靴を選んだ。
少しは大人っぽくなったかな?
鏡の前でチェックを済ませ、自己満足すると玄関へ向う。
藤臣さんと玄関で待ち合わせたけど、まだ来ていないのかな?
キョロキョロしていると、後ろから藤臣さんに話し掛けられた。
「淑乃様のお供がわたくしのようなオジサンで申し訳ございません」
そう言った藤臣さんは、私服に着替えて髪も下ろしていて、20代にしか見えなくて驚いた。
「十分お兄さんに見えます…」
何とかそれだけ言うと呆気に取られて固まっている私を、藤臣さんはジッと見て
「淑乃様はお美しくなられましたね」
と言った。
何でそんな恥ずかしい言葉をサラッと言うかな?藤臣さんは…
「本日はわたくしの運転ですがよろしいでしょうか?」
そう言って藤臣さんは私の手を取ると、玄関前に停めてある車までエスコートしてくれた。
助手席に座った私を気遣って、藤臣さんは色々と話題を振ってくれながら、安全運転で目的地まで連れて行ってくれた。
高級そうな百貨店の駐車場に車を停めて店内へ入る。
通り過ぎる女の人がみんな振り返ってウットリと藤臣さんを見る。
格好良いもんね。毎日会っている私だって見とれちゃうもん。
「淑乃様、お召し物はご覧になりますか?」
私服でも中身は執事。
藤臣さんも午後はお休みだったのに、付き合ってもらって悪いことしたな…
「お洋服は採寸した後に沢山買っていただいたから大丈夫です。藤臣さんはお買い物しないんですか?」
私が訊くと、藤臣さんは笑って
「淑乃様がお買い物をなさりたいと仰ったのですよ?」
と言った。
そうなんだけど…
こんな高級なお店だと思わなかったんだもん!
もっとこう…普通のお店に行きたかったのに…何でこんな高級なお店に…
……松本家だから?
私は軽く溜め息は吐いた。

