放課後、二階堂さんが名残惜しそうに
「今日はわたくし、お稽古がありますの。もっと松本さんとお話をしたいのですけれど、残念ですわ」
と言って帰って行った。
私はケータイを取り出して、藤臣さんにお迎えをお願いした。
廊下が賑やかになり、何だろう?と思ったら、本当に直ぐに藤臣さんがお迎えに来てくれた。
「お待たせいたしました、お嬢様」
いえ、全然待っていません。
電話を切ってから1分も経っていないし。
男女問わず、紳士淑女クラス執事メイドクラス問わず、先生生徒問わず。
尊敬や憧憬の眼差しが藤臣さんに注がれる中、藤臣さんは視線なんて気にも留めず、私のバッグを手に
「それではお嬢様、お屋敷に戻りましょう」
と言って、私を車までエスコートしてくれた。
「藤臣さんって本当にあの学園の伝説の人なんですね」
車の中で私がそう言ったら、藤臣さんは不思議そうな表情をした。
「だって、学園中の人が藤臣さんのことを見ていましたよ?」
私の説明に説得力がなかったのか、藤臣さんは
「左様でございますか?淑乃様をお待たせしてはいけないと急いでおりましたので、全く気が付きませんでした」
とアッサリ言った。
パパを主人に選んだだけあって、藤臣さんもマイペースで周りを気にしない人なのかな?
お屋敷に戻りお昼ご飯を食べ終えると、藤臣さんが私の部屋にやって来た。
そして、午後の予定を説明してくれた。
今日はマナー講座。
実はすごく苦手だったりする。
お上品な立ち居振る舞いやお嬢様らしい話し方のお勉強だから。
でも、このお屋敷にお世話になってるからには、松本家の人間に相応しい言動をしなきゃね。
みっちりと3時間しごかれてグッタリした私を、藤臣さんがアフタヌーンティーと優しい笑顔で迎えてくれた。
んー、至福のひととき!
これがなかったら、とっくに挫折してるに違いない。
本当にそれくらい、藤臣さんの淹れてくれる紅茶と笑顔は安らげる。
私がそう言ったら、藤臣さんは顔を綻ばせて
「淑乃様にそう仰っていただけますと、わたくしもお仕えする甲斐がございます」
って言ってくれた。
私はちっともお嬢様じゃないけど、藤臣さんのお陰で執事と主人の関係って素敵だなと思えるようになって来た。
学園での専属契約のことも、真面目に考えてみようかな?
「今日はわたくし、お稽古がありますの。もっと松本さんとお話をしたいのですけれど、残念ですわ」
と言って帰って行った。
私はケータイを取り出して、藤臣さんにお迎えをお願いした。
廊下が賑やかになり、何だろう?と思ったら、本当に直ぐに藤臣さんがお迎えに来てくれた。
「お待たせいたしました、お嬢様」
いえ、全然待っていません。
電話を切ってから1分も経っていないし。
男女問わず、紳士淑女クラス執事メイドクラス問わず、先生生徒問わず。
尊敬や憧憬の眼差しが藤臣さんに注がれる中、藤臣さんは視線なんて気にも留めず、私のバッグを手に
「それではお嬢様、お屋敷に戻りましょう」
と言って、私を車までエスコートしてくれた。
「藤臣さんって本当にあの学園の伝説の人なんですね」
車の中で私がそう言ったら、藤臣さんは不思議そうな表情をした。
「だって、学園中の人が藤臣さんのことを見ていましたよ?」
私の説明に説得力がなかったのか、藤臣さんは
「左様でございますか?淑乃様をお待たせしてはいけないと急いでおりましたので、全く気が付きませんでした」
とアッサリ言った。
パパを主人に選んだだけあって、藤臣さんもマイペースで周りを気にしない人なのかな?
お屋敷に戻りお昼ご飯を食べ終えると、藤臣さんが私の部屋にやって来た。
そして、午後の予定を説明してくれた。
今日はマナー講座。
実はすごく苦手だったりする。
お上品な立ち居振る舞いやお嬢様らしい話し方のお勉強だから。
でも、このお屋敷にお世話になってるからには、松本家の人間に相応しい言動をしなきゃね。
みっちりと3時間しごかれてグッタリした私を、藤臣さんがアフタヌーンティーと優しい笑顔で迎えてくれた。
んー、至福のひととき!
これがなかったら、とっくに挫折してるに違いない。
本当にそれくらい、藤臣さんの淹れてくれる紅茶と笑顔は安らげる。
私がそう言ったら、藤臣さんは顔を綻ばせて
「淑乃様にそう仰っていただけますと、わたくしもお仕えする甲斐がございます」
って言ってくれた。
私はちっともお嬢様じゃないけど、藤臣さんのお陰で執事と主人の関係って素敵だなと思えるようになって来た。
学園での専属契約のことも、真面目に考えてみようかな?

