ばかにされてるのかもしれない。
同情されているのかもしれない。
ただ、自殺を止められようとされているのかもしれない。
なんだとしても、どうでもよかった。
どうでもいいから、おなかの底から笑えた。
「なにがそんなにおかしい?」
「ははっ! だって……」
「俺は真剣だって、何回言ったらわかってくれる?」
「ふふ……はーおかしい。わかってないのは先生の方だよ。
あたしは誰も信用しないし、誰の言葉も信じない。幹生以外は」
「……茅島がそんなに好きか」
好きだよ。
たったひとりの、あたしの友人なんだから。
先生と、同じくらい好き。
でも、
「好きだよ。友人としてね」
好きの種類がちがうんだ。


