きみとベッドで【完結】




幹生がバーに出勤してから、


あたしは先生に電話をかけた。



先生は心配げな声であたしの名前を呼んでくれて。


それだけで、もう充分だと思った。






「さよなら」




別れの言葉を告げて通話を切ると。


しつこくまた涙が流れた。


悲しみと少しの幸せが、混ざった色の涙だった。














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