下着をずり下げるまでしておいて、
堂々としつけだとよく言える。
笑いたかったけれど、涙しか出てこない。
「反抗的な娘を父親がしつけて何が悪い!?」
「ふざけるな、くそ野郎!!」
怒りに満ちた先生のこぶしが、
男の顔面を思いきり殴りつけた。
男が倒れ、テーブルがふき飛ぶ。
「ぐ、な……殴ったな! う、訴えてやるぞっ」
「黙れくそがっ」
何度も何度も、
先生が男に向かってこぶしをふり下ろす。
鈍い音が、くり返し部屋に響く。
不快で、おそろしくて、たまらなかった。
男の悲鳴がか細いものになってきて、
あたしはいけないと、自力で口の中のシャツを吐きだした。
「げほっ……せんせ……っ!」
一気に息を吸い込みすぎてむせる。
窒息しそうになって、また涙が出た。


