「いつも、なに?」
「……いや。おまえの担任の先生に急用ができて、副担任も出張でいなかったから、俺が代わりに様子を見に来た。
文句あるか」
文句なんて、あるはずがない。
教師なんて他にたくさんいるのに。
先生が来てくれたのは、
やっぱりあたしを心配してくれたからなんだろう。
休み出す前のあたしの様子はおかしかっただろうから、なおさらだね。
「見ての通り、あたしは元気だよ。用事はそれだけ?」
「プリントを渡してほしいと頼まれてる」
「じゃあそのプリントちょうだい。それで先生の仕事は終わりでしょ」
「まずは家まで送る。こんな時間にひとり歩きなんてさせられるか」
怒ったようにそう言って、
先生はぴたりとあたしの横につく。
強引な優しさに、
ありがとうと言いそうになった。


