きみとベッドで【完結】


シキは今日から、あの黒い制服ではなくうちの学校の制服を着ていた。


朝見た時はまた、浅倉と見間違えそうになったが。


こうして2人が並ぶと、案外似ていないのかもしれないと思った。



放つ雰囲気がまるで違うことが、


同じかっこうをすることでよくわかる。



どうして似ているなどと感じたのだろうと、


不思議に思うくらいに。



本当に、なぜ……



「なんでなの? これ以上なにがしたいの?」



怒りからか、なんなのか。


浅倉の目には涙が浮かんでいた。



だがシキの表情は変わらない。



「あたしのことを裏切って、オルハは望むものをなんでも手に入れたじゃない。
それなのに、なんでまだあたしを苦しめたいの?」



裏切った?


シキが、浅倉を?