ああ、そうか。
ここであの愛好会ってやつの活動をしてるんだ。
この部屋で……
「きみはシキか?」
あたしの手を放して、先生が振りかえる。
冷たい目で見られた。
でも、あたしにはあなたが戸惑っているのがよくわかる。
だてに2ヶ月、1つ屋根の下で生活していたわけじゃない。
「シキなんだな? なんでおまえがここにいる? なんでそんな制服なんて着てるんだ」
答えろと、
あなたはあたしにつめ寄る。
怒ってるね。
予想通りの反応だよ。
あたしはあの日、あなたが声をかけてきた夜と同じように
目の前の身体にすり寄った。


