きみとベッドで【完結】


そんな中。


浅倉だけ俺の前で立ち止まって、にんまり笑った。



「やっぱり先生のクラスでしたね」


「なんだ、やっぱりって」


「だって、そうなるようにしてくれたんですよね?」



俺は苦笑いする。


冗談で言ってるんだか、本気なんだか。



「うぬぼれるなよ。たまたまに決まってるだろ」


「なーんだ、たまたまなん……」



言いかけて、


浅倉はなぜか声だけでなく動きも止めた。


大きな瞳を見開いたまま、固まっている。



なんだ?


俺の背後を見ているのか?



どうしたのかと、浅倉の目線を追って振り返った俺は、




浅倉と同じように、凍りつくことになった。