―――そして合宿当日―――

学校私用のバスに乗って合宿所のある県まで長旅だ。バスは1年生のクラス分ある。パークエリアで休憩もとらせてくれる。

バスの座席は、同じ班の人と近くに座るということだった。

座席の場所と数の関係と、愛cのたくらみの関係により(笑)、なんと私は古藤君と隣同士で座ることになってしまった・・・

私は緊張して固まってしまっていた。
バスが発車する2,3分前。

「佐藤さん酔い止めの薬とか持ってたりする??」

古藤君が私にそう訊いてきた。
緊張の種である人にいきなり話しかけられたので、まるで心臓が飛びだしたようだった。

「あっ!うん、持ってるよ☆いる??」

「うん、ありがとう。」

古藤君は私から薬を受け取って、もっていたお茶で飲んでしまった。

・・・今まで古藤君とまともに話をしたことがなかった。今がちょうど話しかけやすい!
声をふり絞った。
「・・・古藤君酔いやすいの??」

緊張状態p-k。(ピーク)