今日やってしまった私の間違いは、本当はずっと前から続いていたのかもしれない。



今日の下校時刻の時はまだ青空で、風は冷たくてみんな部活ごとのウィンドブレーカーやコートをきて、明るい道を帰っていった。


今日は部活がなくて、汗や疲れた顔なんかはどこにもなかった。先生達が会議や研修やらでいないためだ。
このときに私は決定的な間違いを犯してしまった。



私はそのころ、自分のクラスの終学活が終わって生徒玄関で人を待っていた。私の周りには友達が2,3人いて背中を押してくれた。
ガヤガヤとくる集団の中に、友達と話している私が待っている人がいた。


「ほら!きたよ!」



友達はそう言って強く背中を押した。痛いよって言いたかったけどいえなかった。あの人の目の前に私が立っていたから。通せんぼするように真ん前に。