―――ウィーーーン はい。 初めまして。 緒方 渚です。 一流企業の社長令嬢として生まれてきた私。 でも金持ちの何処がいいか全然いいかわからない。 そりゃ確かに欲しいものとかはすぐに手に入ったりする。 でも私は普通の家に生まれたかった。 今の家が気に入らない? ――――違う。 寧ろ気に入ってる。 親が嫌い? ――――――全然。 凄く好き。 ただ私は… 私は皆に《普通》に扱って欲しいだけなの―――――