震える手を押さえて、私は携帯を開いた。 『……鈴亜…』 目に沢山の涙を溜めて、ゆっくり噛み締めながら彼の次の言葉を待つ。 『今日…どうしても伝えたいことがあるんだ。 今日は何の日か覚えてる? きっと君は覚えてないよね。 …いや、知らないか… 今日はね、俺が鈴亜への想いを確信した日なんだ。 あの時はまさか、鈴亜が俺の彼女になるなんて思わなかったよ。 ねぇ、鈴亜… この先何があっても俺は鈴亜を離さない。 本当は会って言いたいけど、恥ずかしくて言えないや。 鈴亜… 愛してるよ。』