｢…写真が好きって言うか…、樹や植物が好きなんだよね。一年を通して、同じ植物とかを撮り続けてるんだ｣


｢へぇー、意外だわ〜。じゃあ将来は、植物写真家だね｣

と潤は笑う。




涼介も笑って、

｢それも考えてる。…潤の散歩は？　まさかメタボ対策？｣


｢俺そんなに太ってねーよ。……じゃなくて、もう癖なんだわ｣

と切なそうに犬の写真を見た。


涼介は、

｢癖？｣

と不思議そうな顔をする。


潤は一息ついてから話し出した。

｢おぅ。実家で飼ってた犬の散歩の時間になると、出かけたくてどうしようもないんだ｣






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