下宿用のマンション。
その一室に、潤は一人暮らししていた。




鍵を開けて入ってきた潤が、小さなテーブルが在る部屋の電気を点ける。

その後を、涼介がゆっくりと入ってきた。




「お邪魔しまーす…」




潤はリモコンを取りクーラーのスイッチを入れ、涼介に適当に座るように声をかけた。


涼介は近くに鞄を置いてから座り、部屋の中を見回した。
涼介は何枚も同じ犬の写真が貼ってあるコルクボードに気付いた。中には潤自身も写っている写真もある。








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