「…分かりません」

ボソッと呟いた。

私が分かるとでも思ってるのかよ…ったく。

「ならばよし」

…いいのかよ

ピンポンパンポーン

『授業中失礼します。生徒の呼び出しをします。』

木村の声…?

『1年3組笹川魅南さん。至急、科学準備室まできてください』

ピンポンパンポーン




は?

「ほら、行きなよ」

「あん?」

友里恵が、肘をつついてくる。

「…チッ」

舌打ちしながら、科学準備室に向かった。