待つこと15分。矢沢さんがリムジンに乗って来た。
長くて、真っ白でピカピカな車体は何度見ても圧倒される。
3人『すご…』
思わず口に出した3人は呆気にとられていた。
私はすかさず矢沢さんの元へ行き、挨拶をした。
矢沢さんはニコリと微笑んで、直ぐに車を進めた。
近くの遊園地に着く。
懐かしい風景だ。
昔、親2人と来たことがある。
「キャァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
入り口に立っているだけで、ジェットコースターに乗って叫んでいる人たちの声が聞こえる。
絶対に無理!
ここからでも余裕で見えるほど高いジェットコースター…
見るだけで恐怖感が出てくる…
透「希沙、乗り放題でいいよな??」
「あ、うん!」
透センパイが、私に一言聞くと、券売り場へ一人で行ってしまった。
どうやら、皆の分をまとめて買ってきてくれるつもりなのかな??
それなら、私も着いていこうと、透センパイの後ろを追いかけた。

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