「ん??どうした、狭哉??」
俺のことをにらんでくる狭哉。なにかが気にくわないようすだ。
狭哉は気にくわないことがあるとすぐ顔に出る。
眉間にシワがよるんだよね。
狭「べ、別に…。」
まぁ…大体、予想はつくけどね。
「可愛いよな。」
そういって俺は希沙の頭を撫でる。
カァァァ////っと顔をが赤くなる狭哉を見るのは新鮮で…なんか、こんなのもいいなぁと思った。
狭「べ、別に…。」
狭哉が無意識でいったのはわかる。
そう、その言葉は2度目だぞ、狭哉。
「照れるなって。」
狭「照れてねぇし!」
なぁ希沙。
こんな面白い狭哉を見るのはいつ以来だろうか??
お前のことになると、すぐ動揺する狭哉。
こんな空間をくれたのは紛れもなく、俺の膝にいる眠り姫…
ん……………
眠りについている私を、誰かが揺すった。
私は虚ろに目を開く。
倖「おはよう。」
私の目の先には倖哉がいた。
あれ………??なんで倖哉がいるの…??
まだ寝ぼけているのか、よく状況がわからなかった。

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