逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫




「ん…………」


ヤバい…本気で眠くなってきた。

段々目蓋が降りてくる。

そろそろ意識を飛ばそうと思ったとき、


倖「おやすみ」


倖哉が優しく言った。

私は倖哉の膝枕で寝てしまった。




―倖哉side―


希「スースー…」


俺の膝で眠る希沙。

希沙は元々あまり長い髪ではなかった。
だから、こうやってウィッグ??とか言うやつで長くしたり
ミニスカ履いたりすると……

正直、“可愛い”と思ってしまった。

希沙には言ってないが、家のお母様は大手コスメ会社やり手女社長。

姉はそんなお母様の会社を継ぐ次期社長。

だから、姉は少しでも将来の会社のためにと、メイク、スタイリストについてはプロに鍛えてもらった。

今ではプロ並みに上手い。
今回、姉さんに任せてよかった。


倖「……………」


別に…特別可愛いとか…美人とか…そんなんじゃない。

普段、男の格好とかしてる希沙が突然“女”になるとやっぱり―――――。