「ん…………」
ヤバい…本気で眠くなってきた。
段々目蓋が降りてくる。
そろそろ意識を飛ばそうと思ったとき、
倖「おやすみ」
倖哉が優しく言った。
私は倖哉の膝枕で寝てしまった。
―倖哉side―
希「スースー…」
俺の膝で眠る希沙。
希沙は元々あまり長い髪ではなかった。
だから、こうやってウィッグ??とか言うやつで長くしたり
ミニスカ履いたりすると……
正直、“可愛い”と思ってしまった。
希沙には言ってないが、家のお母様は大手コスメ会社やり手女社長。
姉はそんなお母様の会社を継ぐ次期社長。
だから、姉は少しでも将来の会社のためにと、メイク、スタイリストについてはプロに鍛えてもらった。
今ではプロ並みに上手い。
今回、姉さんに任せてよかった。
倖「……………」
別に…特別可愛いとか…美人とか…そんなんじゃない。
普段、男の格好とかしてる希沙が突然“女”になるとやっぱり―――――。

![[短]ハロウィンの夜に](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)
