逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫




「希沙チャン、はじめまして。いつも馬鹿弟がごめんなさいね。
私は姉の柊綾女。今年24歳なの。」


24歳!
確かに…この兄弟の姉だけあって美人。

メイド服じゃなかったらもっと綺麗に見えるに違いない。


「希沙です!」


私はバッと頭を下げた。
綾女さんはニコッと笑ってよろしくね、といってくれた。

いや…………待てよ??
なんでこんな馬鹿兄弟の姉に挨拶しなくちゃいけないわけ!?

今更だけど!


「じゃあ、私はこれで。」


そういって去っていった。
モデルのようなきれいな歩き方…

あんな女性に憧れるのは、女として当たり前だろうけど。



透「んじゃいくか。」


その一言で私たちは東京へと出発した。

久しぶりに履くミニスカはスースーしてちょっと違和感があった。

最近では全くといっていいほど、着なかった女性服。

だから…ちょっと嬉しかったりする。