逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫




いくら金持ちだからって…
やっぱりいけない気がする。

おごって貰うとか…少しなら別に私も構わない。

寧ろ嬉しい。

でも…ここまでの金額になると、どうしても悪い気がする。


透「こういうときは、素直に受けとれ。」


「…………悪いし…。」


私が返すと、狭哉が電話をしだした。
何て言ってるのかは聞こえなかったけど、暫くするとメイドが綺麗な新品らしきゴミ箱を持ってきた。



狭「………………希沙が貰わないなら、捨てる。」


そういって服を手にした。
腕をあげ、ゴミ箱に入れようとした。

ちょっ!捨てるって!


「もったいないじゃん!」


勝ち誇ったような顔をした狭哉は、


狭「じゃあ貰うな?」


「………本当にいいの……?」


柊『あぁ(うん!)。』


私は服を手に取りぎゅぅっと抱き締めた。


「ありがとう!」