いくら金持ちだからって…
やっぱりいけない気がする。
おごって貰うとか…少しなら別に私も構わない。
寧ろ嬉しい。
でも…ここまでの金額になると、どうしても悪い気がする。
透「こういうときは、素直に受けとれ。」
「…………悪いし…。」
私が返すと、狭哉が電話をしだした。
何て言ってるのかは聞こえなかったけど、暫くするとメイドが綺麗な新品らしきゴミ箱を持ってきた。
狭「………………希沙が貰わないなら、捨てる。」
そういって服を手にした。
腕をあげ、ゴミ箱に入れようとした。
ちょっ!捨てるって!
「もったいないじゃん!」
勝ち誇ったような顔をした狭哉は、
狭「じゃあ貰うな?」
「………本当にいいの……?」
柊『あぁ(うん!)。』
私は服を手に取りぎゅぅっと抱き締めた。
「ありがとう!」

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