逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫



「いかがでしょうか…??柊様方!」


自信気に柊兄弟を誘う。
彼女は美人。
化粧もしていて、気品もあり、腰上まである少し長めの髪をコテで綺麗に巻いている。

お嬢様って感じが漂っている。

名前は確か…


透「櫻木さん。申し訳ありませんが、こちらにも用事がありまして。
失礼ながらお断りさせていただきます。」


そうそう。櫻木さん。

でもそんな櫻木さんの誘いを依とも簡単に断った。
とても丁重な言葉で。

もったいない。
それより用事ってなんだ…??


「まぁ…??一体どんなご用事ですの??」


櫻木さんは自信があっただけに、断られたことがかなり不満らしい。

少し声のトーンが低くなった。


『俺達、季智と出掛けるから。』


……………あ。

そういえばそんな話を昨日してたな…。
忘れてたけど。


「季智様と??」


うわっ!こういうときの女ってマヂ怖いんだよね…。
女だから女の逆恨みとかはよく経験したし。


狭「だから~」


倖「お断りしま~す!」


やめてぇくれぇ~!