逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫




「ハァ、ハァ、ハァ…。」


そして双子は耳元で小声でぼそっといった。


『逃げられると思った??希沙。』


右腕を倖哉。左腕を狭哉に捕まれている。


「思った…。」


だって…そこまで考えてなかったし…


『俺たちから逃げようなんて』


狭「100万年」


倖「早いんだよ。」


…………100“万”年!?


「狭哉たちは男じゃんか…。」


よく考えたら男に勝てる方が凄いじゃん。
俺は“女”だし。


『お前も“一応”男だけど??』


………


「もういい…。時間が勿体無い…。」


『わかればよろしい♪』


倖「さぁ行くぞ!」


狭「教室に!」


………コイツラ…

時々によって性格違わないか??

今みたいにあかるいときと、
俺を追いつめたときみたいな悪の笑み…


こわっ…