「ハァ、ハァ、ハァ…。」
そして双子は耳元で小声でぼそっといった。
『逃げられると思った??希沙。』
右腕を倖哉。左腕を狭哉に捕まれている。
「思った…。」
だって…そこまで考えてなかったし…
『俺たちから逃げようなんて』
狭「100万年」
倖「早いんだよ。」
…………100“万”年!?
「狭哉たちは男じゃんか…。」
よく考えたら男に勝てる方が凄いじゃん。
俺は“女”だし。
『お前も“一応”男だけど??』
………
「もういい…。時間が勿体無い…。」
『わかればよろしい♪』
倖「さぁ行くぞ!」
狭「教室に!」
………コイツラ…
時々によって性格違わないか??
今みたいにあかるいときと、
俺を追いつめたときみたいな悪の笑み…
こわっ…

![[短]ハロウィンの夜に](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)
