逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫




「ただいま~!」


その日、家に帰ると…


――ドタドタドタッ!


「お帰り希沙!」


いつもよりも盛大にお出迎えがあった。


「よくやったな希沙!
お前みたいな娘をもって俺は幸福者だ!」


お母さんもお父さんも、なんか…私にようが??


「意味わかんないから。
それより聞いてよ!
見てこの格好!なんか私男として暮らせって言われたんだけど!」


親なら反対してくれるだろうと私は思っていた。

特に、私Loveのお父さんなら
「なんだと!うちの可愛い娘にそんなことを!?
許さん!今すぐ違う高校受けるぞ!」

らしきことをいってくれるはず!

………と、思っていたのに…


「えぇ知ってるわ♪」


「は??」


お母さんはスマイルで答えた。

知ってるって…


「実はな希沙、お前が男として暮らしてくれるおかげで
理事長は大喜びでな!」


理事長…ですか…


「なんと学費を半分でいいっていってくれたの♪」


学費を…半分!?

それって…かなりすごくない…??


「最近は不景気だし、うちも大助かりだ!」