「ただいま~!」
その日、家に帰ると…
――ドタドタドタッ!
「お帰り希沙!」
いつもよりも盛大にお出迎えがあった。
「よくやったな希沙!
お前みたいな娘をもって俺は幸福者だ!」
お母さんもお父さんも、なんか…私にようが??
「意味わかんないから。
それより聞いてよ!
見てこの格好!なんか私男として暮らせって言われたんだけど!」
親なら反対してくれるだろうと私は思っていた。
特に、私Loveのお父さんなら
「なんだと!うちの可愛い娘にそんなことを!?
許さん!今すぐ違う高校受けるぞ!」
らしきことをいってくれるはず!
………と、思っていたのに…
「えぇ知ってるわ♪」
「は??」
お母さんはスマイルで答えた。
知ってるって…
「実はな希沙、お前が男として暮らしてくれるおかげで
理事長は大喜びでな!」
理事長…ですか…
「なんと学費を半分でいいっていってくれたの♪」
学費を…半分!?
それって…かなりすごくない…??
「最近は不景気だし、うちも大助かりだ!」

![[短]ハロウィンの夜に](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)
