逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫




そんなことを考えていると、パサッと何かが落ちる音がした。


「アレ……これ、タオルケットだ……」


誰かが、かけてくれたんだ……。

誰だろう。

それをみて、心が温かくなった。
あとで、皆にきいてみよう。

どうしよう。授業は全部終わってるし、今日はとりあえず帰ろうかな…。

起きてすぐに、髪を少し整えて、空き教室を出た。


「あ、季智クン!!」


ちょっとして、たまたま歩いていたクラスの女子達に話し掛けられた。


「今、帰りなの??」


「うん」


「ねぇ、季智クンって苺華さんと付き合ってるの…??」


え、苺華チャン?!

ないない。ワタシハレズジャアリマセーン!!

あ、でも私の正体を知らない人から見るとそう見えちゃうのかな……??


「違うよ。仲のいい友達。
俺、彼女とかいないしっ」


私の言葉に「なぁんだ」と女子達は帰した。


「季智クン、苺華チャンと仲いいから付き合ってるのかと思った!!」


「俺達は友達。それ以上にはならないよ」