自分でも甘いってわかってる。でも…倖哉が苺華ちゃんと話すように言ってきた。
それはつまり、倖哉は苺華ちゃんの話しを聞けば私が許すと思ったんだろう。
………私はあの兄弟を信じてるから…今の苺華ちゃんなら大丈夫だと思うんだ。


「本当に………いいの??
苺華は…季智君に酷いことして…
それでも友達になってくれるの??」


「うん。柊兄弟の友達だしね、苺華ちゃん」


「……ありがと…希沙ちゃん!」


苺華ちゃんは涙を流しながら嬉しそうに笑った。


「これからよろしく、苺華ちゃん」


「希沙ちゃ~ん!キョー君より好きぃ~!」


いや…それはちょっと…と思ったけど口に出すのは止めた。


しばらくして狭哉、倖哉、雲雀クンが入ってきて、私に抱き着いて離れない苺華ちゃんを見て唖然としていた。

状況を説明すると、3人は…特に倖哉は嬉しそうな、ホッとした顔になった。


倖「希沙…ありがとう」


倖哉がボソッと耳元で言った―――。