「狭哉??起きたの??」
「……………」
私は話し掛けるけど、いっこうに返事がない。
でも、徐々に手を握る力は増していく。
起きてるのは分かってるのに…
「狭哉、ありがとう。助かった。」
寝たふりをする狭哉にお礼を言ってる私ははたからみたら変人かもしれない。
「…………もっと…早く助けてやれなくて、悪かった」
あれ??返事が帰ってきた。
「いいよ。私が迂闊だったの。それより、ずっといてくれたの??
…ありがとう」
「………あぁ」
狭哉は少し照れ臭そうに言った。
コンコンッ
私の部屋の扉が叩かれた音
開くとそこに立っていたのは倖哉と…苺華チャン…
私は少し体が震える
「季智君…話…聞いてほしいの…」
倖「大丈夫だから…話を聞いてあげてくれ」
倖哉の言い方だと…今回の原因は分かってるんだ。
倖哉があぁ言ってるんだ。
「わかった…」
狭「俺達は席を外す」
「キョー君…季智君…ありがとう…」

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