足音が近づいてきた時、私は温もりに包まれた。
暖かい…
狭「希沙!希沙!」
「……きょ………ゃ…?」
あぁ…この声は知ってる…
透センパイや雲雀クン…倖哉でもない…これは…狭哉だ…
狭「チッ…熱がある…。
今から病院連れてくからな!」
狭哉が来て安心したのか希沙はまた、目を閉じた。
狭哉は不思議だ。
狭哉がきただけでもう全てが…可決したように思えるの。
「ぁ…り…が…と…」
その一言を残して眠りについた。
次に起きると、そこは見覚えるのある景色。
ここは私のベッドの上だ。
「あれ…??」
起きても頭がぽーっとしている。
「ん??」
隣には何故か私の手を握りながら寝ている狭哉。
あ…そっか……私…
目が覚めてきて、やっと状況が読めてきた。
そっか…狭哉ずっとついててくれたのか…
「……ありがとう…」
すると、握られていた手はさらに強く握られた。
ビクッ!

![[短]ハロウィンの夜に](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)
