逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫



まだ、こうやって後悔して、謝れるだけマシな方だったのかもしれない。

俺は苺華の頭に手を乗せて


「大丈夫。ちゃんと謝れば季智なら許してくれる。
俺からも頼んでやるから。」


希沙は確かに普段は冷たいが、ちゃんと謝れば許してくれるだろう。


「うんっ…ユー君、ありがとう…」


「はいはい」














―――希沙side


寒い…もうかれこれ2時間くらいここにいる。絶対にばれちゃいけない。
もし、ばれたら…もうここにはいられなくなる…
そんなの、絶対…嫌だ!
やっと…友達と本気で思うようになったのに…

体が怠くて、異常に体が震えた。咳も出てきた。

もう…このまま寝てしまおうか。

もしかしたら、起きたら暖かい部屋にいるかもしれないな…

そのまま希沙は目をとじた。

それからすぐ、屋上の扉が開く音がした。うっすら意識を取り戻したが、体が全く動かない…

どうしよう…隠さなくちゃ…隠さ…なく…ちゃ


「希沙!希沙!」


誰かが…私の名前を呼んでる…
季智じゃなくて希沙を…

誰………??