逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫



「なんで、こんなことしたんだっ!」


俺には信じられなかった。苺華がこんなことするなんて。

苺華は確かにちょっとやり過ぎなところはあるけど、俺達の友達を傷つけるようなやつじゃなかった。


「だって…っ…季智君は女の子でしょ!?
キョー君…好きな人聞いた時、私じゃなくて、あの子を見てた!
キョー君、あの子事…好きなんでしょ…??

そんなの、絶対に許せないっ!季智君なんかいなくなっちゃえばいい!

そう思ったら…」


いつ、バレたんだ…アイツが女だって…。

狭哉が希沙を好きなのはそばにいればわかる。

それを泣きながら言う苺華。

でも…


「苺華、それは俺達が勝手に決め付けていいことじゃない。
季智は確かに女の子だ。でも、だからといって人を傷つけるのは違う。」


「………」


「もし、本当に狭哉が好きなら今回の行動は逆効果だ。」


「………うんっ…。
今、すっごく…っ後悔…っ…してるっ…
ごめん…っ…なさぃっ…」