「なんで、こんなことしたんだっ!」
俺には信じられなかった。苺華がこんなことするなんて。
苺華は確かにちょっとやり過ぎなところはあるけど、俺達の友達を傷つけるようなやつじゃなかった。
「だって…っ…季智君は女の子でしょ!?
キョー君…好きな人聞いた時、私じゃなくて、あの子を見てた!
キョー君、あの子事…好きなんでしょ…??
そんなの、絶対に許せないっ!季智君なんかいなくなっちゃえばいい!
そう思ったら…」
いつ、バレたんだ…アイツが女だって…。
狭哉が希沙を好きなのはそばにいればわかる。
それを泣きながら言う苺華。
でも…
「苺華、それは俺達が勝手に決め付けていいことじゃない。
季智は確かに女の子だ。でも、だからといって人を傷つけるのは違う。」
「………」
「もし、本当に狭哉が好きなら今回の行動は逆効果だ。」
「………うんっ…。
今、すっごく…っ後悔…っ…してるっ…
ごめん…っ…なさぃっ…」

![[短]ハロウィンの夜に](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)
