まさか…そう思い、俺はコールを切った。
すると、苺華の携帯のコールも切れた。
「苺華、ポッケの携帯出せ」
「!!な、なんで??」
「んなの、聞かなくてもわっかってんだろ??」
「……………」
倖「苺華!」
「…………」
コトン
苺華が出した携帯は、季智の携帯だった。
「苺華てめぇ…季智に何しやがった!」
俺は苺華の胸倉を掴んで苺華を問いただした。
倖「おい、狭哉!」
「さっさと白状しねぇと殴る」
倖「狭哉!」
「ぉ…ぉく…じょ…ぅ…」
「チッ…」
俺は苺華から手を離した。
倖「狭哉、行けっ!」
あとのことは倖哉に任せて俺は走り出した。
―――倖哉side
俺と苺華は教室を変えた。
「キョー君…なんで…」
「苺華、今回のことはやりすぎだ!
俺だって、お前を殴りたくなる…!」
季智をあんな目にあわせるなんて、許せない。それは狭哉と同じだ。

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