私には、こうすることしかできない。
「……苺華からわざわざ言ったりしないよ~??
でも、そんな恰好で廊下歩いたらバレちゃうねぇ~!
苺華、知らな~い!」
「!…誰かに頼んでっ…」
服を持ってきてもらおう。透センパイ、狭哉、倖哉、雲雀クン…
だれにしようか迷ってるとき、携帯が私の手の中から消えた。
「させないよ~!
苺華、キョー君に近づく女嫌いなの。」
そんなっ!
「返してっ!」
「いーやぁ☆じゃあね、季智“チャン”☆」
そう言って、苺華チャンは私の携帯をポッケに入れて屋上から出て行ってしまった。
季智じゃない。希沙です。
って!そんな冷静にツッコミしてる場合じゃない!
「どぉ~しよぉ~…」
もうめちゃくちゃビリビリに破れてるし、ベスト丸見え…。女って絶対分かる!
ポツン…
「え…」
ポツン、ポツン、ポツン
「まさか…」
ザァァァアァァアァ!
「最悪だぁー!」
雨が降ってきた。中にも入れないのに、どうしよう。
9月になり、肌寒くなってきたこの頃の雨は夏と違って体には辛い。

![[短]ハロウィンの夜に](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)
